


埼玉県民共済の独自共済である、「新型・県民共済」「医療・生命共済」「生命共済」の加入者数は1,512,283人、全国生協連から受託しているこども共済(202,241人)や熟年型共済(553,112人)、その他の共済等を合計いたしますと、当期末(2025年7月末)現在、2,737,165人(件)の方が埼玉県民共済が扱う共済にご加入いただいております。
また、県民共済では各共済ごとに決算を行い、払込掛金からお支払いした共済金や必要な経費等を差し引いた後の剰余金は、割戻金として払込掛金に比例して、各共済の決算期末現在のご加入者にお戻ししております。割戻金が掛金に占める割合は、2025年7月決算の「新型・県民共済」「医療・生命共済」「生命共済」が44.84%、2025年3月決算の全国生協連が元受の共済は、こども共済は18.27%、生命共済プラス型は26.95%、熟年型共済は25.54%、傷害型共済は36.48%、新型火災共済は20.00%の実績となりました。

はじめに 多くのご加入者の皆さまのご協力により、埼玉県民共済は第52期(2024年8月1日~2025年7月31日)を無事に終えることができました。
埼玉県の認可のもと、埼玉県民共済が独自に運営している「新型・県民共済」「医療・生命共済」「生命共済」の3種類の共済において、期末時点の加入者数は合計で、1,512,283人となりました。
掛金収入と支払共済金について 本年度(2024年度)は、ご加入者の皆さまからお払い込みいただいた正味掛金収入は、463億1百万円となりました。そのうち、共済事故によるお支払いが161,724件発生し、正味支払共済金として243億6百万円をお支払いしています。これにより、給付率(正味支払共済金÷正味掛金収入)は52.49%となりました。
割戻金について 本年度(2024年度)の割戻率は44.84%となり、昨年度(45.24%)とほぼ同水準で、2年連続して高い水準を維持しています。これは、共済金を確実にお支払いしたうえで、物件費・管理費などの事業費を抑える努力を重ねた成果であり、過去2年間(49期・50期)のコロナ禍による低水準から、従来の水準に取り戻してきたことを示すものです。このように安定した割戻ができる基盤が回復しており、今後もこの成果を活かして、より充実した割戻の実現を目指し、一層の向上に努めてまいります。
財務基盤の強化について 将来にわたってご加入者の皆さまに信頼いただける共済組合であり続けるためには、強固な財務基盤の構築が不可欠です。このため、通常総代会の決議により、本年度(2024年度)も割戻金の一部(払込掛金の5%相当額)を出資金に振替させていただきますので、ご了承くださいますようお願い申しあげます。この出資金は5万円を限度とし、組合を脱退されるときには、定款の定めに従ってお戻しいたします。
「私たちの『事業使命』は共済金をお支払いすること、そしてお預かりした掛金から共済金をお支払いし、残った剰余金は少しでも多く割戻金としてご加入者様にお戻しすることが『事業姿勢』である」との考え方は、1973年の創業以来不変です。さらに役職員が一丸となって努力を続けてまいりますので、よろしくお願いいたします。
埼玉県民共済が100%出資する関連会社においては、埼玉県民共済と同じ考え方に基づき、営利を目的にすることなく、ご加入者の生活文化の向上を図る事業を行っております。
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㈱県民共済総合サービスは、紳士服事業として、高品質でありながら低価格のオーダースーツを販売しており、多様なデザイン、豊富な服地の種類、そして高品質な仕立てが好評です。当期(2024年度)は、ウォッシャブルパンツの取り扱い開始など、多様化する紳士服需要に対応した品揃えを強化するとともに、LINE公式アカウントやInstagramなどSNSを活用し、情報発信や来店促進に取り組みました。その結果、28,308着のご注文をいただきました。また、供給事業として、エアコンや各種給湯器などの住設品を取り扱い、お急ぎの設置需要にも迅速対応により、多くのご加入者からご注文を承りました。 |
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㈱県民共済住宅は、柱・土台に4寸角(12cm)の国産ヒノキ材を使用し、全棟で設計・建設住宅性能評価を取得、耐震性能も最高等級3を確保するなど、安心・安全で高品質な注文住宅を提供しております。また、お客様目線での応対を徹底し、より一層のサービス向上を図るとともに、公式YouTubeチャンネルを運営し、施工事例や住まいづくりのポイントなどを発信することで、お客様との接点拡大にも努めました。その結果、多くのお客様から高い評価をいただき、当期(2024年度)の新築完成実績は1,037棟となりました。 |
今後とも役職員一同、ご加入者の立場に立ったサービスの充実と向上に努めてまいります。